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武田清明建築設計事務所
高架下ガーデン
House on Garden
高架下に庭は可能か。
フェンスで囲われ使われていなかった高架下を、緑豊かな広場に変えるプロジェクト。
高架は、電車の動線を支えるインフラストラクチャーである。電車の騒音を住宅街に与えぬよう、異常に高く配置されたコンクリートによる構築物は、まちの中で異物でありながらも、なぜか昔から高架下の空間を魅力的に感じていた。周囲の住宅群をこえる異常な高さゆえに、その空間はいつも光に満ちていて、風通しの良い抜け感もある。頑丈なコンクリートでできていて、その長く続く断面は、都市の雨水を蓄える器のようでもある。
この高架下の空間は、実は光、風、水の資源が豊富で、植物が生きるのに最適な環境のなのかもしれない。
都市の人工物があったからこそ生み出せる自然、というものもあると思う。このプロジェクトでは、住宅街の中で身近に触れられ、人の暮らしに近接にある自然をつくることを目指している。
(武田清明)
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